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マミは、兄からお母ちゃんが退院すると聞いた時、本当に嬉しかった。
当日、それを聞くまでは。
それは、お母ちゃんが家に帰るのではなく別の難病の患者さんを診る病院に転院することだった。
そしてマミは、さらに、衝撃的な話を聞くことになった。
兄が「お母ちゃんはもう家に帰ることはないんだ。病気によって、口から食事ができないから、病院じゃないとダメなんだ」
マミは嘘ではなく一気に世界がモノクロに見えた。
色が感じられなくなった。
それでも自分の家族の生活を止めることはできない。
特に卵を見る、触るが全然出来なくなった。
お母ちゃんを思い出してしまって涙が止まらなくなるからだった。
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