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お母ちゃんが転院して落ち着いた頃、マミは初めて面会に行った。
お母ちゃんは力なく寝ていたけど、声をかけたら目を覚ましてくれた。
見ただけで、お互いの気持ちが溢れて何も言葉が出ない。
ただただ涙が出た。
「来てくれたの……ありがとう……こっちのことは……大丈夫だから……マミの家の方を……大事にね」
お母ちゃんは絞り出すように言った。
「うん……」
安心してもらいたくて、無理やり笑顔を作ったけど、下手な笑顔だっただろう。
この日を境に心に色が少しずつ戻ってきたようだった。
マミは普通に生活することがお母ちゃんの望んでいることなんだと思って沈んだ気持ちを起こしていった。
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