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「明日の午後12時30分、喫茶センジュにてお待ちしています」
文面を何度もふたつ眼でなぞり、五往復くらいしたところで、私は高鳴る胸に両手で蓋をしながらそっと画面を閉じた。
私は未だに信じられないでいた。彼氏だった男は親友と思っていたあの子と結ばれ、学校では何故か私一人が悪者になっていて、そして……それからはもう二度と他人とは顔を合わせまいと思っていたこの私が、一年半ぶりに、しかも見ず知らずの相手と会う約束をしてしまったのだ。
いや、厳密には<見ず知らず>というのはリアルでの話であり、オンラインでは親しい間柄なのだが。
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