一話 通学路にて考え事。

1/1
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ

一話 通学路にて考え事。

21XX年 07月01日 07:45 am 「暑い・・・・・・」 私― 菊平雪絵(キクダイラユキエ) は通学路をトボトボと歩いていた。 なんでトボトボ歩いているのかというと、ただ単に「暑い」というのと、私の通っている”霧乃高校”というところで「”(パワー)”測定テスト」という試験(テスト)が実施されるからだ。 「(パワー)」とはなんだろう? 「(パワー)」と聞いて疑問に思う人が多いだろう。 たしか、昨日先生がそのことについて話していた。その話によると「(パワー)が持っている」ということしかわかっていないらしい。 この話からわかることは、「(パワー)」というものは「謎」。 そう、全く知られていないのだ。 まぁ、知られていないのも当然だけど。 そんな事を考えていると、後ろから誰かに声を掛けられた。 「おーい、雪絵ー」 「・・・んあ?」 私の友人、 朝川(チョウカワ)あずさ だ。 高校生になって初めてできた友人。私にすごい優しい人。そして、めちゃくちゃ授業をサボる。 ちなみに、機嫌が悪いときにロロロソン(コンビニエンスストア)のKチキを上げると機嫌が良くなる。 「んあ?って何よ・・・。でも考えてたのー?」 「・・・いや、違う・・・けど・・・」 さらわれた彼氏。 私の大切な人。私を闇の奥底から救ってくれた人。 名前は―― 「違うなら何よ〜」 と言いながら、ニヤニヤしてくるあずさ。そして、にやにやしながら私の弱点である脇の下をくすぐってきた。 「こちょこちょこちょぉぉぉおおぉっ!!!」 「ひゃぁぁぁぁっ!?やめろこのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!」 私も、あずさの弱点である首をくすぐり返す。 「ひゃんっ!?や、やったなぁぁぁぁ!!!ゆきえぇぇぇぇぇぇっ!!!」 その後も私達はくだらないくすぐり合いを続けた。 そして、見事に遅刻した。 登校完了時刻(08:30 am)を十分くらい過ぎて登校した私達であった。 以上。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!