6人が本棚に入れています
本棚に追加
眩しくてあったかいもの……。
あれから何年か忘れた。
過去の物を読み返すと2010年以前だったっぽいが、なんかまだ生きてるしで日常を綴って行こうかなと。
昨日ね姉と甥っ子に会ったんだ。
実に4年ぶり。
最後に会ったのは俺の長女の葬式だった。
もう4年なのかまだ4年なのか
久しぶりに会う身内の近況を聞いてると自分の時間だけがその日で止まってる事に気付かされる。
いや、たぶんね
そういう気づきを俺の為にね
見えない力のおぼしめしなんだろね。
姉はずっとね墓参りしたいと言ってくれてて中々そのタイミングが無かったんだけど、その前夜電話してて急に決まった的なね、それを姉が甥っ子にも伝えたら自分も是非にと。
姪っ子は約束があって来られないという事だった。
久しぶりに会った甥っ子は俺の事をあだ名で呼ぶんだけども、そこには尊敬もなく軽蔑もなくフラットな
実に心地良い感じ。
姉の子育ての正解を見ているようでもあった。
墓に供えるお花は姉が用意してくれた
霊園について水桶を汲んで火付け処で線香に火を。
いつもは一人だから三本ほどしかつけないんだけどね、今日は一束。
先に誰か来てくれてた様子
まだ消えてない線香が短くも煙を上げていた。
お花も供える筒にもう入りきらないぐらい
いつ来ても俺が買ってくる出来合いの仏花より立派でカラフルなやつが供えられてたり……。
翌日は死んだ娘の誕生日でね、それを覚えてくれてるお友達が来てくれたんだろなとか、線香代わりにつけたであろうタバコ2本は元嫁の類いじゃねえだろなとかいろいろ想像してみたり。
『やっと来られて良かった』
手を合わせる姉と甥っ子が俺には
まぶしくてあったかい存在に思えた。
最初のコメントを投稿しよう!