と言う訳で・・・。

2/7
前へ
/8ページ
次へ
 俺は機械やマシンを動かすのが好きだった。だから、天職と言えた。  そんな俺が何故犯罪を犯してしまったか。 それは別に、国や会社に不満があった訳ではない。あったかも知れないが・・・。  それは大好きなお酒の力で、毎日解決、解消していたのだから問題はなかった。  問題なのはロボット警官だった。  この10年、正式採用されたロボット警官が、困った奴らだったのだ。ロボコップと言えば、完全武装の鋼鉄の塊をイメージするだろう。だがこいつは、逆転の発想で人に殴られたりすると、直ぐに壊れる弱いボディを持たされていた。つまり人間に恐怖を与えない為なのだ。 もし(絶対に有り得ないと開発会社は言うが) 暴走して人間を襲っても、あっという間に倒せるのだ。  ターミネーター症候群にならなくて良い訳だ。そこが困ったもんなのだ。  ある日、俺と同僚が居酒屋やスナックを梯子して、したたか酔って気分が良かった時があった。すると、前から2体の制服を着た、ロボット警官が現れた。 彼らは人間を守る為にいるので、酔った俺達を心配してこう言った。 「飲み過ぎデスヨ、大丈夫デスカ?タクシーを呼びマショウョウカ?」 俺は気分が良かったので、 「大丈夫、大丈夫」 と返事をした。 だがロボット警官は、しつこかった。 「アナタノ呼気から判断スルト。非常に危険な量です。今スグお帰りナサイ」 とお前はお袋か?と言う事を宣ったので。 手を出して押してやろうとしたら。 こいつが、かわしやがった。  俺はもんどり打って倒れた。こいつは武芸の達人か?!と俺はいつになく、闘争本能に火がついて。どばっ!と殴りかかったが。 ヒラリヒラリと、ちくしょう!と道のフェンスに追い詰めて。バキッと一撃を食らわしてやったら。コロッと首がもげた?!! えっー!えっー!で逮捕となった訳だ。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加