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俺はシニックに連れて行かれた。
シニックは新たに局長に、アメリカからヤラカシ・ローン博士を迎え。新規巻き直しで、宇宙開発に手を出したのだ。
その為、今までDVDやブルーレイで稼いでいた、エンタープライズ部門の大半をクビにして。新たに技術者を雇い直した。
だがやはり、金星探査に人間パイロットは名乗り出ず。ローン博士はロボットで事を済まそうと、準備していたのであった。
しかし国から、やはり日本の国民を行かせないと、諸外国に遅れをとると。人間を乗せろと依頼して、俺に白羽の矢が立ったと言う訳だ。
う〜ん、はめられたか?とは思ったが。
今更どうにもならない。
俺は簡単な体力作りと共に、宇宙船の構造や操縦法を学び。遂には1か月も待たずに、金星へと飛び立ったのである。
一応相棒に、ロボットナビゲーターがいた。こいつが、また厄介だった。
俺は別に、ロボットにコンプレックスがある訳ではない。恨みすらない。
だがこのロボット、何故かオカマ的な感じなのだ。いや性を超越している?
当たり前なのだが、ロボットに性別は無い。
むしろ無いほうが良い。
「K、どうだ順調か?」
「何がでしょうか?私は順調です。お通じも
大変よろしかったです」
「あるのか?そんなもの」
「冗談です」
とこんな感じだ。何故か冗談を言いたがる。
しかも人の質問には答えない。
何なんだこいつは?!と言いたい。
名前はK(ケイ)だ。
何かスーパーコンピューターに、そんな名前があったが忘れた、偶然だ。
「ケイ1つお願いがある」
「何でしょうか?」
「冗談は止めてくれ」
「う〜ん、それは面白い切り返しですね〜。
冗談は止めてくれは、普通の会話で信じられない事を言った時に、切り返す常套句で・・・」
と又もや始まった。こいつは変態に違いない。いや待てよ・・・。
「常套句は分かった。ところで、お前をそんな風にプログラムしたのは誰だ?」
「私の脳は、天才にして変態の川上博士のプログラムを、入れ込んであります」
「変態?良いのか、そんな事を言って。
地球で聞いてるんじゃないのか?」
「大丈夫です。2分30秒タイムラグがありますから」
「いやあっても同じだろう」
「はい、ジョークです」
冗談はやめてくれた・・・のかな?
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