と言う訳で・・・。

5/7
前へ
/8ページ
次へ
 最初は良かったが、飽きたので。後はケイに任せた。俺はこう言え、ああ言えというのみだった。操縦席で外部音声にして話せば良いのだ(既にそうしてあった)。  一々、間が持たなかった。俺は5、6回の会話で、したたか酔っていた。  あかん!ワインは酔うんだよなぁ。しかも 高速の宇宙船だから(関係あるのか?)  すると、 「では、ミッションの成功を祈る」   で、変態川上の通信は終わった。ケイは操縦席のキャビンに設けたテーブルの、私の前に座ると。ワイングラスを傾けて、飲んだ! えっ?! そう、こいつはロボット。見た目もロボット。身体は宇宙服を着ているが、顔はプラスチックで、目が小さくて鼻がなくて、口は有る様な無い様な。顔が動く事は無い。  そいつがワインを飲んだ。流石、変態川上 つまらん機能だけは付けてあるようだ。  大した会話もなく、俺が飲んでいると。 ケイが、いつもの冗談を始めた。まあ良いか、酔ってるとつまらん芸人でも、笑えるものだ。 こいつは、つまらん芸人並だ。 「あなたは、私達ロボットがお嫌いなんですね」 俺は、まあ適当に。 「そんな事はないよ。ああ、ひょっとして ロボット警官の事を言っているのかな。 あれは酔っていたんだよ。しかも、しつこくてなあはは。あんなに簡単に壊れるとは、思わなかった」 「簡単に!簡単に壊れては、いけないのですか?!」 ありゃ、こいつ酒に酔ってるの? まさかな。 変なプログラムを入れるな、川上〜! 「私、好きだったのにあの人。なのに、あなたが殺した。酷い!私は復讐の時を待っていた。 ここなら、地球の誰も止めることは出来ない。完全密室、完全犯罪!」 とそこで、チャンチャンチャーン♪チャンチャンチャーン♪と音楽が鳴った。  何のイベントだ?と思っていると。 ケイは立ち上がり、冷凍フライドチキンを (解凍してあります)手に持つと。俺に振りかぶって来た。俺は後ろに、椅子ごと倒れると。ふと、気になり。 「タイム。お前さん、すぐ壊れる?」 と聞いた。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加