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すると白けたように、
「いえ、100気圧に耐える様に作られてます」
「ほう、金星に着陸するのかな?」
「いえ、あなたが落ちたら助ける為です」
「落ちる前に死ぬだろう」
「生存の可能性にかけるしか・・・」
俺はバカバカしくなって、床に座り込むと。
「お前さんロボット三原則あるよな」
と聞いた。これがロボットにあるから、人を襲わないのだ。だから俺は冷静でいられた。
すると、
「ドブに捨てました」
と答えた。ハイハイ。
「チッ、良いところだったのに。パーティーの終了を宣言する!」
と偉そうにケイが立ち上がると言った。
そこで、
「はい!艦長!」
と俺も悪乗りで言い返した。そして、
「あのさぁ〜、フライドチキンじゃ人は死なないよ」
と言うと。
「あ~ら、100気圧に耐える私のボディを持ってすれば。あなたの命など、あっという間に・・・フフフ」
「じゃ、何でフライドチキンを振りかざした?」
「人に恐怖を与えてから復讐を果たす為です。
それが、セオリーでしょう」
「ハイハイ」
と俺達は、散らかった料理とテーブルを片付けた。
翌日、金星の衛星軌道まで最接近を試みた。
すると、副操縦席でケイが、
「まさか!金星より攻撃です!回避運動!
戦闘機隊、全機出撃せよ!」
と言ったので。
「あるか!そんなもの!お前が宇宙遊泳して
迎撃しろ!」
「ほう、外戦がお望みか」
と惚けた返事をした。そこで俺は冷静に。
「何か飛来物か?」
と聞くと。
「はい、いくつも飛び出しては衛星軌道で回ってます。かなり大きな物です。砕けて小さな物もありますが」
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