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従姉妹の死
仲の良かった従姉妹のお姉さんがいた。
美春ちゃん(仮名)といった。
優しいお姉さんで、夏休みとか長い休みには、よく泊まりがけでお姉さんの家へ遊びに行った。
そのお姉さんが、短大を卒業して就職し、2年目の健康診断で肺ガンが見つかった。私が高校2年生の時だった。
私はその頃クリスチャンの人と『聖書研究』とその会でいう勉強会(といっても1対1なんだけど)をやっていた。
まだ、洗礼は受けてなかったけれど、結構勉強していたので、お姉さんの為になるならと思って、お見舞いに行くと学んだことを一生懸命話した。
ある日、お姉さんのお見舞いに行くと、部屋替えをしているとかで、廊下のベンチで少し待たされたことがあった。
その時、隣におばさんが座ってきて、いきなり信仰の話をしてきた。
私も宗教を求めて聖書の勉強をしていたので、私はもちろん聖書の話をした。
今考えると、私は“折伏”をされたのだ。そのおばさんは、創価学会の人だったのだと思う。
私はキリスト教の話をし、おばさんは仏教の事を語って(いるらしかったが、よく分からなかった。とにかく、凄いしか言ってなかったような…?)双方一生懸命なんだけど、かみ合わない会話だったような気がする。
若いのでガンの進行が早く、従姉妹のお姉さんは、入院して一年経たないうちに亡くなった。
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