霊感体質の目覚め

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決して裕福な家庭ではないから、親から突き付けられた条件は二つ。一つ目は国立大学の医学部であること。 そしてもう一つは、チャンスは三回。二浪までである。 もし三回受験に失敗したら、その時は潔く医師への道は諦めなければならないのだ。 「うわっ、マジか……」 試験会場となる大学の最寄り駅で電車を降りた途端、怜陽は顔を歪めた。 いるのだ。それも複数体。 そう、生きていない人間。つまり幽霊が……。
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