霊感体質の目覚め

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『ところでさぁ、ここって受験会場だよね? もしかしてキミも受けるの?』 玲香が大学を指差す。 「あ、はい。先生みたいに誰かを助けたくて、僕も医者になりたいんです」 『へぇーー。偉いじゃない。あっ、でもアタシがアナタを助けたせいで、他の誰か一人が不合格になっちゃうってことだから、その子には申し訳ないことをしちゃったってことだけどね』 「あ、でも……」 『ん?』 「たぶん無理だと思うんで、大丈夫じゃないですかね」 『えっ、どういうこと?』 玲香が眉を曲げた。
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