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「おめでとう玲奈。三千二百グラムの、元気な女の子よ」
秋絵が取り上げた赤ちゃんを、玲奈に抱かせる。
「玲奈、よく頑張ったね。お疲れ様」
「うん」
玲奈は怜陽に向かって微笑むと、涙を拭って赤ちゃんの顔を見つめた。
「初めましてれいか、私がママだよ」
「えっ、ちょ、その名前は却下だって言ったじゃん」
怜陽が咎める。
「でもさぁ、お腹の中にいるときから、ずっとれいかって話しかけてたのに、今更違う名前なんか付けられないでしょ?」
「いや、だから、すごく早い段階で、君が玲香にしたいって言うのを、却下したよね」
「ううん。覚えてないわ」
「まぁ、まぁ、怜陽くん。私も玲奈に賛成して、玲香に一票よ」
秋絵が楽しそうに笑った。
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