霊感体質の目覚め

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霊感体質の目覚め

鳥塚怜陽(とりつかれお)は待ちに待った十六歳の誕生日を迎え、めでたく原動機付自転車の免許を取得することが出来た。 怜陽の実家は山の中の一軒屋で、最寄り駅まで自転車で一時間もかかっていたから、両親が通学のための原付バイクを購入してくれるのだ。 「おっしゃあああああ」 これで朝は三十分はゆっくり眠れるし、帰りも野良イノシシに襲われる恐怖に怯えなくても良くなる。 ただ、原付バイクの制限速度は三十キロだから、イノシシの全力疾走から逃げ切れるかは微妙だけど……。
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