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新たな門出
「お母さん、任天社でモンゲットのゲーム開発作るの?」
「モンゲットは制作会社が違うな。マルオとか動物の館とか翔真がやってるゲームの開発に携われたらいいけど、どうかな」
任天社の契約社員に採用され、安堵してる。
最大手企業だから労働法が守られてるから、残業代などの上乗せは期待できないけど、その分、翔真と一緒に居られる。
ツテでwebページの更新などの仕事を個人的に請け負っているから、収入的には変わらない。
「クリスマス、お父さん来る?」
「……どうかな、立場的に忙しい人だからね」
商談が纏まらずに私が迎えにいけない時に、6時半以降はカルキュラムがないから預けるのは可哀想と、接待の時間を遅らせてこども園に翔真を迎えに行った翔琉くん。
スケジュール管理され、やりにくかった。
翔真に可哀想な想いをさせたくないのはわかるが、大事な接待を疎かにされ、げんなりした。
それもあり、商談は午前と午後イチにしたけど、隣の部屋に住んでいるのもあり、茶々入れられてやりにくかった。
離れていた期間が長かったのもあり、再会時の社用車内でのやらかし以降は体関係はない。
翔琉くん的に私が拒絶している事は悟ったのだろう。
だけど、毎日のようにプレゼント攻撃をし、結婚を申し込まれるのはきつかった。
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