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もう無理だ。就活も、人間関係も、自分自身も、全部が嫌だ。そう思って、家を出て歩いていた。
そして気が付いたら廃ビルの屋上にたどり着いていた。ここは大学に来るまでに通る道にあるビルだったと思うが、いつの間に入って階段を上って来たのだろう。
ここに来るまでの記憶が曖昧だ。
そして、目の前には誰かが壊したのか、それとも寿命か、随分と錆びたフェンス。
空を見ると、嫌になるほどの晴天で、何故か死ぬなら今日しかないと思ってフェンスをよじ登ろうと手をかけた。
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