機銃掃射に追いかけられた話

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機銃掃射に追いかけられた話

これは、母から何度も聴いた叔父の戦争中のエピソード。 恐らく叔父が小学生の頃、機銃掃射に追いかけられて、走って逃げ、田んぼの脇に掘られた防空壕に転がり込んで命拾いしたという話。 母はこの話をする時、それほど悲壮感もなく、どちらかといえば面白おかしく話すので、正直それほど重大なことと思わないで聞いていた。だから、叔父本人にも、その時のことを確かめたりしたことはなかった。 しかし、これを書こうと思って改めて「機銃掃射(きじゅうそうしゃ)」の意味を調べてみて驚愕した。 機銃掃射は、機関銃で敵をなぎ払うように射撃すること。 航空機などが装備した機関銃や機関砲を使用して、目標を連射・速射により攻撃する方法である。 基本的に航空機は、低速の機体であっても地上や海上を移動する物体よりも速いことが多いため、一度狙われたら十分な強度を持つものの陰に隠れるか、(中略)振り切ることは困難である。 軍用機が携行できる銃砲弾の数量は、1銃砲あたり大口径弾100-300発、小口径弾で500発程度。発射速度が高く携行数に限りがあるので、掃射時間は連続数秒-数十秒程度である。 しかし、大口径の対物対人弾による機銃掃射は制圧力が非常に高く、軽装甲の戦闘車両や列車・輸送船舶や待避壕などの装甲は容易に貫通するうえ、人体に命中すれば致命傷を負わせることになり、効果は非常に高い。 これを読んで「おい!米軍は何を考えてる!」と思いました。 たったひとりの子どもを、航空機が低空飛行で追いかけて機銃掃射をかける!「それって、戦時国際法違反ですよねぇ?」 黄色人種は人間じゃないってか?だから、いたぶってもいいと?それとも、 黄色人種の国のくせに世界の一等国になろうなんて、思い知らせてやる、とでも思っていたのでしょうか?
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