志織ちゃんの日記

惨劇

私の父は、食事中よくむせます。
麺類を食べている時は、解らないでもないですが、
普通のご飯を食べている時でもむせます。

本日、家族でく◯寿司に行きました。

ゴールデンウィークという事もあり、店内は沢山のお客さんで賑わっていました。

順番待ちをして、やっと呼ばれて席につき、食事が始まります。

私達家族は、お腹がペコペコだった事もあり、物凄い勢いでお寿司を食べました。

すると突然、父がむせました。

そして、あろうことか、私の方を向いて思いきり咳込んだのです。

しかも、よりによって、納豆の軍艦巻きを食べていた時です。口の中で咀嚼された納豆の軍艦は、私の顔に思いきり飛んできました。

私はあまりにも突然の出来事で、呆然とするしかありませんでした。

顔中納豆まみれの私を見て父は、

「ゲフっ！ゲフっ！いやぁ、悪い、悪い(笑)ゲフっ！ゲフっ！お前しかいなかったんだ。はははははっ！(≡^∇^≡)ゲフっ！ゲフっ！」
と言って爆笑していました。

何がお前しかいなかったかというと、父の正面には母が座っていました。通路側に座っていた父は、左を向いて咳込むと、他のお客さんに咀嚼した納豆を飛ばす事になり、正面に咳込むと母に飛ばす事になりかかります。

最終的に、「誰にぶっかけてやろうか！」「誰なら許してくれるだろうか？」と考えた時、私になったそうです。

父は「ゲフっ！ゲフっ！この一瞬で、ここまでの事を考えてむせたのだ！冷静な判断をした俺は凄いだろう。ゲフっ！ゲフっ！」と何故か誇らしげに言いました。

下に向かって咳込むという、選択肢は無かったのでしょうか。

とにかく、すぐ店員さんに来て頂き、一部始終を説明し、謝って一緒にふきふきしました。

店員様は一切、嫌な顔もせず、ふきふきしてくれました。その横で、父はむせていました。

掃除を終えて、私はすぐにトイレに行き顔を洗いました。化粧はぐちゃぐちゃになるし、髪の毛や洋服にも納豆がかかっていて悲惨な事に。

食事の後は家に帰るだけだったので諦めました。匂いも凄かったです。

私は納豆が大好きです。納豆風呂があるなら、入りたいくらいです。ですが、本日をもちまして、納豆好きを辞めさせて頂きます。

いえ、納豆に罪は無いのでやっぱり食べます。

そして、お掃除を手伝って下さった店員様、ありがとうございました。

おしまい