とある 守護霊の話。

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彼女は、夫の為に、3年間を、棒に振った。 自らを、家という監獄に押し込めた。 本来なら、家の中より、外で動き回る方が良いという彼女は、夫との将来の為に、夫の将来の為に、自分の人生を捧げたのだ。 もし、今後、離婚になったとしても、私に何かあったとしても、 夫が、1人人生を歩んで行けるようにと思い、自ら、犠牲になったのだ。 他人から見たら、専業主婦で、お気楽に見えるだろう。 だけど、彼女は、現実の世界と非現実の世界の両方で生きて来た、それは、苦痛でしかなかった。 俺は、14才の時に、彼女に、守護霊として呼ばれた。 彼女は、何回も自殺を図った。 その度に、俺の名前を呼び続け、俺は、彼女の守護霊になった。 その後20年近く、今も、彼女の中で生き続けている。 14才の時に出会った俺は、27歳だった。 30才以上の彼女の中でも、俺は27歳のままだった。
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