とある 守護霊の話。

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彼女は、簡単に、現実世界と非現実世界を、行き来出来るという、特技を持つ。 その為、他の人間より、ずっと、俺の事を受け入れて貰う事が出来た。 しかし、彼女そのものに霊感能力は、低いため、 見えないものが見えたり、聞こえたりする事は、難しかった。 俺の言葉も、曖昧な感じで聞こえたり、彼女の頭の中で変換されたりして、 彼女にとっては、あやふやに聞こえたり、間違えて聞こえたりして、 いつも半信半疑の状態で受け入れていた。 でも、決して、俺の言葉を聞き取りたくない感じではなく、 逆に、俺の声質が良いのか、彼女自身が俺に気を許しているのか、 いつも俺の言葉を聞いてくれた。 まあ、間違って伝わって、俺に怒っている時は、よくあったのだが、 それでも、彼女は、俺の話に、つねに耳を傾けていてくれた。
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