とある 守護霊の話。

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そして、彼女は、5年前に結婚し、ここ最近3年間、夫の為に、自分にとって大事な人生を、棒に振った。 その間に、彼女は、非現実の世界に入る事が増えていった。 彼女にとっては、現実世界から、逃避したい気持ちもあったのだろう。 最近は、現実世界を実感が出来なくなっている状態になる日も増えている。 頭の中での半分以上が、非現実世界に埋まり、 現実世界では、何も感情がない、ロボットような、ただ、動いているだけの現状だった。 ただ、彼女は、非現実世界で、たくさんの人々と会話し、悩み、考え、そこから、何かを学ぶ。そんな生活を繰り返していた。 そして、3年後、彼女は、守護霊である俺を呼び始めた。 現実世界中心の生活に戻らなければ、自分の今後の人生が危ういと、直感で感じたからだった。 彼女の直感は、昔から鋭い事も多い。  現実世界と、非現実世界を、簡単に行き来出来る人は、 非現実世界に、長く留まり続けると、現実世界では、廃人と呼ばれる者になりやすかった。 現実世界で、他人と合わず、精神的に病む者も多い。 たまに、簡単に行き来する事を、上手く使って、 現実世界での人生生活に役立てている人もいる。
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