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Fri.
翌日、3人は昨日と同じ時間に学校を出た。
「どうぞー」
から2mくらいの所から大きく手を振る。
「「「小池さぁーん‼︎」」」
「お帰りー」
年上イケメンの思いがけない「お帰り」に3人は面食らった。一番最初に正気に戻ったよっちんが質問をする。
「小池さんは、この近くに住んでるんですか?」
「いやー…ここからだと1時間くらいかかるかな」
「えー‼︎そんなに遠くから来てるんですか…」
驚く鈴子に
「1時間くらいならそんなに遠くもないよ?」
と爽やかに笑うイケメン。
「ここの工事が終わっちゃったら、また別の所に行っちゃうんですよね…」
貴美の言葉に、衝撃の返しが来る。
「んー…ていうか、この現場が終わったら地元に帰る予定なんだよね」
「地元?どこですか?」
「仙台。宮城県の」
「せ、仙台って…」
「遠ッ」
「会社やめて公務員の中途採用受けてさ、地元の役所で働く事になったんだよね…」
「そっかぁー…」
「…でも、公務員ってさ、安泰って言うよね」
「勝ち組ってやつ」
「確かに。おめでたい話だね」
寂しげな顔から一転、3人からの突然の拍手に
「ありがとう。いやー…ホント面白いわ」
小池さんはそう言って笑った。
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