Prologue

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そして今も、学校側は熱血漢あふれる先生に厄介な物を押し付けたといったところだ。 あと新任の先生ね、こっちはあしらう、アンタに面倒見てもらわなくても、ちゃ~んと生きてますから。 厄介払いはもっと身近なところでも言われ続けられているから慣れっこになっている。住むところもある。食べることも困ったことはない。学校も行かせてもらっている。高校を卒業したら面倒は見ないとずっと言われ続けられている。 だからいい! 一人で生きるのだ! しっかり大地に足をつけて歩くんだ! この一歩が自分の未来を切り開いていくんだ! アニメのセリフみたいになっちゃったな。 大好きな声優さんの声が急に大きな音で耳に入ってきた。 「それでは最後まで聞いてくれてありがとう、それではおやすみなさい」 ふと枕もとの時計を見た。 「うわー、二時じゃん、寝よう二時間しか寝れなーい、おやすみ」 ラジオのスイッチを消しイヤホンを外しあかりをけした。
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