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ひょこ、ひょこ歩くが、もうだいぶいい。
「明日行くのか?」
「どこに?」
「じいさんの所」
「んー昨日いって来たしな」
「ハー?一人でか」
「う、うん」
一人じゃなかったけどいいか?
「もう、出歩くなよなー」
「いいじゃん、昼間だし」
「もう―」
「はい、はい、ごめんなさい、ねえ寄る?」
コンビニの前。
「何でよ」
「お酒なーい」
さっきの打ち上げに使ったのだ。
「そうか、持って行ったのか」
「もう何位もないよ」
「買う、ビール、酎ハイ!」
「私も―」
彼の腕の中で、こうして飲むのも終わり、だったら…。
次の日、ゆっくり寝ようと、目覚ましはかけていなかった、でも習慣と言うのは恐ろしいもので、それなりの時間に目覚めた。
冷蔵庫を開け、何にしようかな…。
「おは、出掛けるぞ」
「どこに―」
「んー、まあいい、ついてこい」
「朝ご飯は~」
「オジヤでいいや、昨日言ってたのでいい」
「はーい」
キノコの味噌汁を作り、冷ご飯を投入、ねぎと、ウズラの卵をのせて出来上がり。
それに白菜の漬物、十分よね。
「アツ、うめ」
「ねえ、普通の恰好でいいの?」
「んー、ワンピース着るか」
「あとで買ったのでいいよね」
「うん、おかわり」
「これで終わりだよ」
「うん」パクパク食べてくれるのはうれしいよな。
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