第三話

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北条の屋敷に勤めていたという人を見つけ出し何があったのか聞きだすことができた。 麻薬パーティー。 そこで行われたことは誰にも言いたくないと彼は口をつぐんだ。 ただその真相をつかむために、おじ様たちは翻弄していたのは確かだ。 なんで、典という字を使ったのか聞いた。 「義典の子供だと思わせるため、そしていつか北条に復讐するため、母の死は無駄にしない」 そう彼は言った。 なんかさみしいな。 だが不幸なことは続くもので、せっかく病気を克服したおじい様は交通事故にあい、寝たきりになってしまった。 幼い、弟典道くんもまた、北山家に引き取られた。だが、またしても北条の毒牙にかかる。北山家は井上につかえた人達が次々と死に離れて行ってしまった。 典の名前を持った彼は北条の名前を継いだ。典君一人だけが違う道を歩むようになってしまった。もっと俺たちに力があればあいつはつらい思いをしなくてよかったんだという忠典さん。 二人の兄は幼い弟を守るため、向こうの言いなりになっていたにすぎないということだ。 何か書かないとわかんないくらいぐちゃぐちゃして、とにかく悪いのはあの人たちで、もうみんなつかまるんだから関係がないということ、それでいいのかな? お前、端折りすぎ。 だってー、わかんないんだもん! はい、はい、もういいだろう。 一つ、黒執事さんは、ぬわんと、北山かおりさんのお兄さんなんだって、典君にしてみればちゃんとした叔父さんなのだ、それもびっくり。 北条義典は自滅したんだ。
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