いきなり災難

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「でも僕なんかで良いのか?アレンのほうが…」 「厳しい修行はしたくないです…」 フットはカクンとする。 「駄目だよフット君、強くなるには厳しい修行を乗り越えてこそだよ!」と明日香。 シエリがそこで二人に言う。 「何も厳しい思いしなくて良いんじゃないでしょうか?私は厳しい思いして辛い思いしか無かったし、厳しい思いしなくても強くなれる方法だってあるはずです!」 「シエリ…」 シエリの言葉にフットは胸を打たれる。 シエリもまた、ここに来て辛い思いをした当事者だ。 だからだから辛い思いをした人は自分と重ね合わせて見てしまう。 「それもそうかも知れないな?」 「ねえねえトーマ久しぶりにアレ見せてやりなよ!」 トーマが考えてるところ明日香がこう言ってきた。 「あぁ良いよ、そっちも厳しいには違いないけどな、ついて来な」 トーマと明日香が先導しついていく少年少女達。 ーーークロトの公園。 「クロト差し入れ♪」 「おお悪いな♪」 その時くるみんに寄ってくる児童達。 「うわーいクロトお兄ちゃんの彼女?」 「きれーきれー♪」 くるみんは「まあ綺麗だなんて♪」と言う。 「でも公園なんて奪って大丈夫?フットと言う男の子が復讐しに来るんじゃ…」 「なんともないよあんな男俺が返り討ちにしてやるさ」 とクロトは強気な表情で言った。
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