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「...............っ、きっ、キスフレ」
いざ、口に出すと恥ずかしいけど。
思い切って伝えてしまった私。
だけど、那瑠くんは.....................
「ぷっ、あはははっ!!」
私を腕から解放して、お腹を抱えて笑う始末。
そんな那瑠くんの姿には、私の方もビックリで。
驚いた顔のままでいると...............
「僕と、葉由はキスフレじゃなくて恋人」
真剣な顔でそう言うと、那瑠くんはそのまま。
「............んっ、」
そっと、軽めのキスを落とした。
〝恋人〟と発言された私の顔は真っ赤。
「...............っ、だって告白されてないしっ、」
しどろもどろになりながら言うと。
「............言葉足らずだったか、
でも、恋人って思ってない人にキスしないから」
そう言うと、ぎゅっと私を抱きしめた。
私は、1年も続いた歪な関係を、
〝キスフレ〟だと思っていた........................
だけど、ちゃんと〝恋人〟だったみたい。
私が知らなかったのは、
それは言葉足らずな那瑠くんのせいだよっ‼︎
fin.
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