ナイススイート

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 彼は彼女を愛していた。彼女も彼を愛していた。しかし二人が結ばれることはなかった。   数年が過ぎたある日、彼女は病室で独り言をつぶやいていた。 「ナイススイートでしたね流れていってしまいましたねちょっと曲がっていませんでしたねサマーランドをねらっていますクロス黒船かわしてきたデイラインの前でした……」  彼は彼女の手を握った。彼女は微笑んで、彼の手を握り返した。
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