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そして、自分の家に着くと自分の部屋へ一直線に向かった。
部屋について、すぐにカバンから手紙を取り出して机の上に置く。
『友だちが私に伝えたい内容って何だろう。』
そして、丁寧に封を開け、中の便箋を取り出し開いてみる。
シンプルな便箋にびっしりと文字が並んでいる。
〝思い出したことを伝えたくて書きました。“
封筒に書いてあった文字より強い筆跡でそう書き始められていた。
思い出したことを伝えたくて書きました。
もう実験は始まっていた。
あの日、医者がいる部屋に入ると暗示がかかるようになっていた。
断っても、医者の一言で催眠がかかってしばらく記憶がなくなるみたい。その間に全員にマイクロチップを注射している。
その時に、この国家プロジェクトの話を出すと入れられたマイクロチップが作動して1週間以内に死ぬって話していた。
知ってる人同士ならと思っていたけど、私自身体調が悪くなっている気がして、もしかしたらそれが本当かもしれない。
気をつけて。
それが言いたかった。
これは、命懸けで友だちが描いてくれた忠告…。
これが本当だとしたら、私の中にもマイクロチップを入れられている!?
私はその出来事があった日を思い返していた。
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