友だち回想

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「はい、終わりになります。」 一言、医師が言うと頭はボーっとしながらも体が動き、部屋を出ることができた。 『今のは本当?あれ、何が本当だったんだっけ…。思い出せない。何か大事なことを聞いた気がするのに…。』 私は部屋を出たときに話しかけられたことにも気づかないまま次の場所へと向かった。 そこから先の記憶はあいまい。 リストバンドを取ってもらってやっと開放されたと感じたとこからはまた記憶が鮮明だった。 どんな服を選んであげちゃおうかななんて考えたりして。 無事に2人、合流できたことでまた気分が上がってきた。 12時を過ぎていたので、お茶ではなく昼食を食べることにした。 さっきの出来事が気にはなるが話をしてはいけないことになっていたのでお互いしなかった。 それをなるべく頭から離して会話を楽しんだ。 相手の男性はどこで出会ったどんな人なのか、どんなことからデートをすることになったのか…そんな話を根掘り葉掘り聞いて。 デートで着ていく服選びも途中、自分がデートに行くような気分になりながらワアワア話をしながら決めた。 白をベースにした花柄のワンピース、それに半袖の水色の上着を合わせた服。 はにかみながらもとっても嬉しそうに試着室から出てきて、幸せオーラがいっぱいだった。 次に会うときにどんな感じだったのかを聞くのが楽しみで仕方なかった。
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