告白(一)堀陽之介の結婚

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告白(一)堀陽之介の結婚

 セックスは生殖つまり子孫を残す為の行為であって、決して欲望や快楽のためのものではない、というのが私の持論だ。だから、私は結婚するまで女性と枕を共にした事はなく、当然結婚相手にも純潔を求めた。  雨宮(あまみや)汐梨(しおり)は中学の時の同級生で、その当時は純朴で可憐な少女だった。別の高校に進学した事でそれ切りだったが、成人式で着飾った彼女を久し振りに見て無意識に声を掛けていた。それから7年後に結婚するまで、彼女も私の考えに理解を示しキスまでの関係を保った。
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