2人が本棚に入れています
本棚に追加
プロローグ
私は目を開けた。
視界は白く透き通っている。
目の前の壁や窓も通り抜けられそうなくらいに全てが靄がかって見える。
ふわふわと心地の良い柔らかさが私の身体を包んでいる。
ゆっくりと寝返りをうち身体の向きを変えた。
目を開けた時は気づかなかったが、今私の前には男性がいる。
ながく、綺麗なまつ毛が目を瞑っていることでより一層際立っている。
私はそっと頬に手を触れた。
触れた感覚がない。体温を感じない。
何故私はここにいる?
ここはどこ?
この男性を私は知らない
最初のコメントを投稿しよう!