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子供の頃いつも一緒に居た虎猫の富良
楽しい時も嬉しい時も寂しい時も哀しい時も
ずっと側に居てくれた優しい優しい相棒は
突然に逝ってしまった
20年経っても富良を忘れる事はなかった…
そんなある日
保護された虎猫を家に迎える事になった
名前は富来と付けた
富良とは全く逆のマイペースなツンデレだ
富来が来て5年経ったある日
日々の寂しくて哀しくてに疲れ果て
ベッドに潜り込んだ夜
ふと胸元に重みを感じ目を覚ますと
富来が乗っていてじっと私を見つめていた
その感じが富良と似ていたので
「お前は富良なの?」
何て笑いながら声をかけたら
にゃ〜んと鳴いた
偶然だと思いながらもほっこりとして
暫く撫でていたら
スイッチが変わった様に逃げられた
気まぐれだな〜と笑った
だけど重みと温かさに癒された
富良も良くこうして癒やしてくれたな
それから何か心がザワザワすると
夜中に富来がやってきた
その度に重みと温かさに癒された
ある時富来に話しかけてみた
「富良!また会えたね」
すると富来はにゃ〜んと鳴いた
おしまい
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