終章『夜が晴れる』

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終章『夜が晴れる』

 いつもヒトは、"あやまち"を冒す。  弱く、脆く、冷たく、時に理不尽で、あまりにも愚かで不完全な生き物だ。  かつての"私"は、私自身を許せなかった――。  しかし、根っこでは私を傷つけた人達を、"自分を許せない私にした"人達を許せなかったのだ。  相手を許せない人間は、自分も許せなくなり、誰かに許してもらえなくなり、孤独に苦しむだろう。  なら、相手を許すことができれば、のだろうか。  たとえ、理不尽を許さずとも。  互いの悲しみも、傷も、痛みも、"知ることから"何か変わると信じたい。 ・
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