終章『夜が晴れる』

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 「おとーさん! おかえりなさい!」  「おかーさんと、いいこしてまってたよっ」  だから私は――永遠も完璧も、自分と相手には求めない――"あの頃の私"と変わらない。  ただ、"今この瞬間"を愛おしく生きていく。  過ぎ去った愛おしさを未来への糧にして。  『お母さんには、あなた達が……お父さんとの"宝物"がいてくれるもの――』  "あなた"と"あなたと生み育む愛しい宝物"と一緒に。 ・
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