3. お茶会@花の神殿

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「引きこもりと言えば、お誘いをかけても断られるしあなたを見かけないって話だけど、何でなの? 陰キャって訳でも無さそうなのに」  これまたリアナが答えてくれた。 「誘いを断っちゃうのは、答えられない質問がきた時どうしようって心配しているから。外へ出掛けないのは迷子になるから。よね?」 「迷子?」 「前に虹の天使と2人で出掛けたら、迷子になっちゃったのよね、アイリス」  こくんと小さく頷く。恥ずかしくてもう隠れたい。    ジュノと一緒に出掛けてみたら、盛大に迷子になりセフィロスに見つけ出してもらったことがある。道を聞こうにも見渡す限りの草原で誰もいない。  今自分のいる場所にひと気はないとは言え、途中で姿を見られると困るかと思ってユニコーンのエルピスはやめておき、試しにエフティヒアを呼んでみた。  神獣や神鳥は心で念じれば、主が出す神気をたよりにどこにいても駆けつけてくれる。運が良ければ自分たちが帰ってこない事を心配した守護天使も連れてきてくれるかと思ったのだが、セフィロスがエフティヒアに道案内をしてもらいながら来てくれたのだ。  どうやら家に残った天使がセフィロスに、「アイリス様が帰ってこないけれどどうしよう!」と助けを求めていたらしい。  幸い魔物に会わなかったから良かったものの、それ以来、誰かに付いてきて貰わないと出かけなくなってしまった。
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