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予定通り、人気の雑貨屋や老舗のアクセサリーショップなどを巡っていく。どこも人気のある店なのでそれなりに客で混んでいるが、何も言わなくてもフローラに気が付くとすぐにみんな譲ってくれるし、店主も優先して対応してくれる。
天使からはその人が天使なのか神なのかは見分けがつかない。だからこういう時、目立つ色を持っていると一目見て誰なのか分からせることが出来るので便利だ。守護天使も主と同様の色をしているが、放つオーラで神だと分かってもらえる。
アイリスは店の中に入っても、相変わらずフードを被ったままで品物を見ている。表情はそんなに見えないが、それでもすごく楽しそうなのは伝わってくる。
「気に入ったのなら買ったら? その色、あなたにとてもよく似合いそうよ」
生花を使ったアクセサリーを手に取っているアイリスに声をかけてみる。
「そうですか? ......でも、やめておきます。以前リアナ様に頂いた物があるので」
アイリスはずっとこの調子だ。フレイから貰っただの、セフィロスから貰ったのがあるだのと言って買わないのだ。
アクセサリーや羽根ペン、置物なんていくらあったって困るものでもない。そんなに目を輝かせて見ているくらいなら買ってしまえばいいのに。よく分からない。
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