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「そう言えばアイリスのお役目ってなんだい?すぐに結婚したとはいえ、立神した時にフレイ様からお役目をもらったんだろ?」
セリオンが吹き出したビールを拭きながら聞く。
天界に住む神は大人になると、太陽の神・フレイから仕事を与えられる。例えばフローラなら天界の2層目南を、セリオンなら3層目の北を管轄地として与えられているし、ヴィーナスなら天使達の婚姻に関わることを仕事にしている。
「はい、頂きました。『天界をその神気で満たし、天界に生きる全ての者に恩恵を与える事』だそうです」
「なによそれ。つまりは何もするなってこと?」
「あんまりプラプラと外へ出歩けない事情があるので、苦肉の策と言ったところでしょうか。でも何もしていないのに録を頂くのは何だか気が引けて。それで引きこもりながらでも出来そうなお針子ならいいかと思ったんですけど……」
「どんな事情があるにせよ、お針子はどうかと思うわよ。セフィロス様はぜーーーーったいに許可出さないわ」
「そうでしょうか」
「「「絶対っ!!!」」」
3人でハモった。
セフィロスと言えば、と、ふと思ったことを聞いてみる。
「アイリスはセフィロス様と結婚したじゃない?なぜ結婚なんかしたのかは言えないとして、それって他の最上級神様じゃダメだったの?」
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