3. お茶会@花の神殿

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「初めまして、虹の神・アイリスと申します。本日はお招きいただきありがとうございます」 「こちらこそ、来てもらえて光栄だわ。リアナ様もようこそいらっしゃいました。こんな所で立ち話もなんですし、座ってゆっくり話しましょう」  席に座ると、花の天使がお茶を用意してくれる。 「さあ、遠慮なくお召し上がりください」  軽く自己紹介をしてもらいながらお茶を飲んでいると、ティーフードに出されたスコーンに大好物のはちみつが添えられているのを見つけた。それを早速スコーンにトロリとかけて食べてみる。 「あの、このはちみつもしかして、ここの庭で採れた物ですか?」  ひと口食べてみただけで、今まで食べたはちみつと全然違う味と香りがするのが分かった。食べると不思議と幸福感に包まれるような感覚がする。 「なぜそう思うの?」 「はちみつを食べたら、この神殿で咲く花から感じる幸福感を感じたので。それにしても、ここの花はみんな楽しそうに咲いていますね。ミツバチが喜んで蜜を集める姿が目に浮かぶようです」   「……当たりよ」  なぜかフローラが眉根をよせて、何かをこらえるような、悔しがるような表情をした。
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