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「風くんと水くん、綺麗な金髪だね」
更紗お姉ちゃんがフーフーとスイスイに問いかけている。束砂お姉ちゃんにはろんお姉ちゃんもフーフーとスイスイを囲んでる。そりゃあ顔の整った金髪だし、気になるよね。
僕は僕でにょたチョコ男子のみんなと大さんと徹さんに囲まれているけど。
「瑠璃も可愛いけど、翡翠も可愛いから親父さんが気が気じゃないのか分かるわぁ」
げたんわお兄ちゃんがうんうんと頷いている。
「でもお母さん似だから翡翠くんのほうが穏やかかな?」
五丁目さんもうんうんと頷いている。
「翡翠はお父さんとお母さんどっち好き?」
何気にお父さんが面倒臭い質問をぶち込んでくる。
「お母さんもお父さんも瑠璃お兄ちゃんも一番好きだよ」
「翡翠ーー!!」
抱きつかれるかと思ったけど運転中だから無理だ。ちょっと安心した。気を抜くとお父さん、すぐにハグしてくるから。瑠璃お兄ちゃんはすぐにかかと落とししているけど、僕は瑠璃お兄ちゃんみたいに運動神経よくないし、できても猪さんでぶっ飛ばしてもらう方法だから猪さんがいないとできない。お父さんにはやらないけど。
「ところで伊織先生は今年も別行動なんですか?」
「もちろん。アッキーとマッキーと本乃社長が連行している」
「連行……」
タッくんが教えてくれたけど伊織先生、偉い人のはずなのに、なぜかみんな扱いが酷い。なんでだろう?
伊織先生の前だと女体化してないといけないはずだから、ちゃんと女体化してるのにいなかったら意味ないよね?
「でも女体化した翡翠くん、可愛いよね? 瑠璃くんがブラコンマシマシになるの分かる気する〜」
香多お兄ちゃんが僕を褒めてくれる。言われた瑠璃お兄ちゃんは薫蘭風お姉ちゃんと仲良さげに話しているけど。キャンピングカーに乗る前にみんながいるから安心とか言ってたから、それほどでもないんじゃないかなぁ? と思うけど。
毎日、朝起きたら必ず一番目に会うのは瑠璃お兄ちゃんだけど、あんまり関係ないかな?
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