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森林の奥には、それはそれは美しい妖精が住んでおりました。その妖精の名前は、ウィリーといいます。ウィリーは、ぴぴとるるのことを、ウィリーの友人レベッカからいつも聴いておりました。レベッカは、人間の男の子です。レベッカのお話を聴けば聴くほど、ウィリーは幸せなのです。
レベッカは、ウィリーのことなど、全く存じておりません。
ウィリーは、レベッカの心を読めるのです。心を読むってどういうことでしょうか。レベッカは、湖のほとりの大きな御屋敷に犬のマイクと2人で暮らしております。
レベッカが、マイクとお散歩に出掛けながら、想像するお話、それがるるとぴぴの物語なのです。
「どうして、ぴぴは、雲を眺めていたの?」るるは、ぴぴにたずねます。「あのね、雲はね、その瞬間、瞬間の空からのお告げなのよ。」ぴぴは答えます。「空からのお告げ?よくわからないや。」るるは、ちょっとすねながら、自分も空からのお告げを、感じとれたら良いだろうに、と思うのです。
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