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メロスが部屋を後にし、残ったイオはヴラドに服を脱ぐように命じられた。
手を使わずに張り型をひり出せと命じられたイオは、畦道の蛙のように足を広げ、膝に手を着き尻を突き出していた。あのグリーンのドレスに、態々着替えさせた上で。
「は……ぅ、く んうぅ」
それを命じた男は二本目の葉巻の先端を切り落とし、ゆっくりと燃焼する煙草の香りを味わいながら、青年の痴態を眺めている。
「前よりもケツがデカくなったんじゃねえか? ああ?」
「――んな…こと……は…ふ…くっ」
ずる……と押し出された張り型が、赤く盛り上がり、ひくついた菊座の縁から姿を見せる。潤滑を纏って、彫り出された幾つものエラで青年の肉筒を甚振りながら降りてくる。
「う……あ…はぁ……はっ」
「そんなクソをひり出すような声しか出ねえのかイオギオス。違うだろう」
「す……い…ません……ねぇ…閣下ぁ、あっ んあ」
ぶりゅっ♡とまた肉襞が内側から押し出され、張り型が尻穴から姿を見せる。ようやく半分ほど出してイオが振り向くと、ヴラドは実につまらなそうにイオを見下ろしていた。
「あ――……」
心臓を、まるで冷たい手で掴まれたかのようだ。教会の司祭や騎士団の大隊長とは違う冷徹な目。
しかし此処で、この目に気圧されてはいけない。
「はっ ぁ―― ん……かっか……」
尻を上げて、腰を揺らすと半分飛び出した張り型と、イオの性器が左右に揺れた。
「んっ あっ ――ッく ……ぁ、ほぁ♡」
自分出している声の惨めさを振り切って、腰をくっと深く反らして再び身体をふるわせ腹に力を入れる。
「ひ……はあ……はっ……ぅあぁ♡ あ゙♡」
手を使わずに張り型をひり出し、ぶぱっと濁った音を立ててイオの尻穴はぐぱ…♡と内壁まで露わになった。
「ふ……んぅ……は……閣下……どう、ぞ…」
そのまま両手でまろい肉付きの尻肉を割り開き、更に左右に菊座を引き伸ばす。そこは最早、雄の肉竿をしゃぶるための穴にしか見えぬ程に仕上がっていた。
「み…皆さんに――失礼がないよう…に……僕の…ここ、を」
震える声とともに雄に媚び、膝を閉じていると不意にパシンッ!と尻を張られる。イオは咄嗟に漏れそうになった短い悲鳴をなんとか堪えた。
「あ……――すい…ません、閣下…」
「おう、夜は膝閉じてる時間なんてねえと思えよ」
「はい、承知しま――ぃ は えぅ♡ あ」
太く固く、節の張り出した雄味の強い指が、イオの返事も終わらない内に緩んだアナルをグチグチと搔き回し始める。ぐぷぐぷと肉を分けて指を根本まで埋め、開いて拡張する。
「は…ふぁ……ぁ…はへ…ッ♡」
「おう、手は離すな。お前のマンコがよく見えるように」
「ちがっ、あ……あっ は」
マンコと言われて否定したいのに、ヴラドの指は他の誰よりも尻穴の弄び方を心得ていた。その上、親指で会陰を押し上げ、また中指で腸壁越しに性腺を潰して女の性感を暴き立てる。
「んあっ♡ は あぇ…あ♡」
「んん? イオギオス、マンコじゃねえとはどの口で言ってんだ」
「ッ……それは―― ぁ あ ひあっ!」
上擦った甘い声とともに、イオの背が撓り、力の入った指先が尻肉を掴んでしまう。急にヴラドの熱いペニスがイオの肉壺に押し込まれ、崩れ落ちそうな快楽に、ギリギリの所で耐えた。
「おう、よく堪えたなイオギオス。手を離していいぞ」
「ひ……は…はぁ」
手を離し、身体を支える為に何処かを掴もうとしたイオは、しかしヴラドに手首を捕えられた。
「んん、そういや一つ考えていたことが有ってな、イオギオス」
「あひっ! いっ あっ♡」
ばちゅっ♡ どちゅっ♡ ばちゅんっ♡
ヴラドはイオの両手を、まるで手綱のように引っ張り、腰を叩きつけて蕩けた肉壺を好き勝手に犯す。
「お前に名前をやろう。淫乱な女らしい名前だ」
「あ゙……あっ あり…がっ……とう…ございっ、ま…ひうっ」
イオは顔が焼けるように熱くなり、涙が滲む感覚と、惨めさと、紛れもない快楽に気が狂いそうだった。陰毛がぞりぞりと鑢のように肌を擦り、内壁は張り出した雁首と太く熱い肉竿に擦られ、掻き回されている。
「……ジナマリア」
ヴラドがイオの手を引き、耳元でハッキリと囁いた。
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