第一章あらすじ

1/1
10人が本棚に入れています
本棚に追加
/22ページ

第一章あらすじ

きみの柩になりたかった−死ねない己と死を拒む獣へ−【第一章】 https://estar.jp/novels/26081775  ティオスヒュイ共和国は国土の西に南北に走る連峰眠り竜(キミズドラクシャ)を隔て瘴気の森という危険地帯を抱えている。 その森の中、地図に存在しない泉とそのほとりの石の神殿に主と呼ばれる名を持たない青年と、その主を守るレギオンという青年が二人きりでひっそりと生活していた。  若き歴史研究者イオギオス(イオ)と騎士オルメロス(メロス)は調査任務中、発狂した他の班員が森の中で銀髪の青年を刺し殺しながら犯している場面に出会う。さらにイオ達二人以外の班員たちは全員が異様な姿で死亡していた。  唖然とする二人の前で刺殺されていた青年(主)は致命傷から回復し、レギオンは敵意とともに二人に『お前らの仲間は主を犯しノロワレて死んだ』と言い放つ。  一連の状況からメロスもこの惨劇の加害・被害者になる予定だったのではという疑念の元イオは自分達が見たもの、出会ったものを無かったこととし帰還後虚偽の報告書を提出し班員の死亡は魔族による襲撃によるものとしようとした。  しかしこの報告書により、結果的にイオは教会の一部勢力に目をつけられ諮問会という名目で辱めを受けるも、反勢力派のヴラドに連れ出される。  ヴラドはイオを性的にも性格的にも品定めし、自身の庇護の下瘴気の森と一連の死亡案件について調査する手駒としてイオを指名した。  一方主とレギオンは初めて身体を重ねるも、主は快楽すら理解できないままレギオンは途中で続けることを諦めてしまう。  初めてレギオン以外に話のできる人間と会い興味を示した主に焦りを覚えながら、冬の支度のため街に買い出しへ出掛けるレギオンは一夜の火遊びに興じる。  主もまたレギオンの態度や言葉に今までと違うものを感じるも、理解できない未知の感情に戸惑いながら今までと同じように冬を過ごそうとしていた。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!