宝石色のモラトリアム

7/10
前へ
/10ページ
次へ
「おっはよ~!」 「はよ~。サン今日早くね?」 「まーね。リン、おっはよ!」 「……はよ。」 後ろの空気が少し揺れる。 え、サン、藍川に挨拶したんだけど……。まあ話しかけたりしてたし?えー、でも……。 おいおい聞こえてるぞ君たち。 「リン、今日のお昼一緒にどーお?」 「……え、でも……。」 チラッとあたしの後ろを見た。なるほど、あいつらと一緒は困るってわけね。 「二人っきりで!どーお?」 「……それなら、まあ、いい。」 ピース!!しながら振り返ると仲間たちの硬直が目の前に。まーまーあとで説明するから~。 ルンルン気分で授業をこなし、ていうか聞き流し、いざ昼休み!!
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加