喫茶ロブソン

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     こうしてロブソンの閉店が決まった。  寂しいけど、ルミコさんが決めた潮時だし、 ついに天狗の道が再びルミコさんに繋がったのかと思うと少し感慨深くもあった。それに、天狗の例に倣うならば私の道だってまたルミコさんに繋がるはずだと思えるし。  だから、どんな道を選んでも、これからも大丈夫。こんな別れ、大したことじゃないのだ。 「それでね、マキちゃん。コシアブラって知ってる?」  いつも通り、コロコロとルミコさんのおしゃべりが始まる。  コシアブラなんかより、ルミコさんと天狗の第二の恋が気になるし、天狗の身空での就職やら起業やらってどんな感じだったんだろうと思うけど、思いもよらず転がっていくルミコさんの話を遮るなんて野暮、私はしない。 「だからね、誰もが満足する割合のカルピスの味なんて存在しないのよ」  結局なんの話をしていたんだったか。いつも通り、からりとルミコさんが笑った。
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