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※『瀬を早み岩にせかるる滝川の われても末に逢はむとぞ思ふ』
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流れの速い一本の川。
真ん中には岩があり、川の流れを引きとめる。
川の流れはふたつに分かれ、いずれひとつになる。
ねえ。
あなたは今
ふたつに分かれた所にいるのね。
こっちに来るのか。あっちに向かうのか。
だから、私は、しっかりと手を繋ぐの。
絶対。離さないと思った。
流れ着く先が私であると信じてる。
ねえ。二葉。
※百人一首・歌番号、77番。歌人、崇徳陰(すとくいん)
訳;川の流れが速いので、岩にせきとめられて、ふたつに分かれた激流がいずれひとつになるように、今は引き離されていても、のちにまた逢おうと思います。
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