after story

2/10
2484人が本棚に入れています
本棚に追加
/129ページ
「結婚したらすぐにでも欲しいと思ってるけど、でも、純にも予定があるだろ?」 確かに純にはまだすべき事があり、職場を離れる事は出来ない。新体制になった久坂と内山のサポートをし、10月には宅建の試験を受け、久坂と内山に2課を任せられるようになってから、退職しようと考えている。 「だから、誕生日プレゼントはいらないって言ったの?」 「うん。俺は待つよ。純がいいって言うまで。でも何年もは無理だけど…」 「夏哉っ!」 純は志賀の胸に飛び込み、ぎゅっと抱き着く。 「半年、半年待って。10月に宅建を受けて合否が出るのは1月。それまでに久坂君も内山さんも立派に育てる。だから半年だけ待ってくれる?」 「うんっ、いいよ。半年ぐらい、すぐだ」 「ありがと、夏哉」 「じゃ、それに合わせて、ハネムーンに行くかぁ」 「ふふっ、ハネムーンベビーってやつ?」 「うんっ!」 「どこに行く?」 「そうだなぁ。旅行代理店に行って色々とパンフレット見たいなぁ」 「明日土曜だし見に行ってみようよ」 「そうだな」 そんな話をした後、純は大きな誕生日ケーキにろうそくを立て、志賀に火を吹き消してもらい2人でケーキを切り分けずにそのまま食べる。お互い食べさせ合うが、志賀は甘いのは苦手で限界がある。それでも2日に分けて2人でケーキを食べた。 その日の夜は、誕生日の夜という事もあり、いつにも増して甘い夜を過ごす。 「純…」 純の舌に絡まる志賀の舌。逞しい腕に抱かれ、純を求めるように囁き、体中に志賀が口づける。熱い唇が純の肌に触れ、そこから熱を帯び純の体を熱く火照らせていく。 「夏哉……んっ…」 丁寧に余す事なく口づけながら徐々に下へとおりていき、純の両脚を開いて内腿から足の先へ唇を這わす。唇と同時に志賀の指は純の秘部へ触れ、ジワリと溢れ出ている蜜を指ですくい纏わせ、優しく秘部の溝を擦り上げた。 水音のいやらしい音が部屋に響き始め、純の口から喘ぎ声が漏れ始める。 「ふふっ、もうトロトロだな……」 志賀はそう言って蜜口にゆっくりと指を挿し込んだ。指を中で動かし、純の反応を見ながら純の唇に唇を重ねる。舌を絡ませながら、中を指で擦り刺激を与えて蜜を溢れさせる。 キスの合間に吐息を漏らす純。その声に煽られ、指を速める志賀。水音はさらに大きくなり、純の快感が絶頂に達する時、志賀が純の耳元で囁く。 「純、イッていいよ。ほらっ、イケッ」 志賀の声は艶っぽく、純はその声に煽られるように絶頂へ達した。 「ちょっと待って。俺も限界だから……もう入りたい」 そう言って志賀は硬く猛った牡に避妊具を纏わせ、純の両脚を抱えて持ち上げ、蜜口の中にゆっくりと牡を挿し込んだ。 「これでも気持ちいいんだもんなぁ……直接だったら…俺……もつかな…」 「バッ、バカッ!」 顔を真っ赤にして志賀に突っ込む純。 「いや、マジな話だから」 「そんなのやってみなくちゃ分かんないでしょ」 「まぁな。ふふっ、半年後を楽しみにしてるよっ」 そう言って志賀は純にキスをして、腰を打ちつけた。2人は汗を飛び散らせ、激しく求め合う。色っぽく志賀が喘ぎ、吐息を漏らしながら腰を振る。その快感に純も喘ぎ、吐息を漏らし志賀を求める。 「夏哉っ……夏哉っ…」 「純っ……愛してるっ」 「私もっ…」 奥深くを突き上げられ純が達すると、すぐに志賀も純の中で激しく達した。
/129ページ

最初のコメントを投稿しよう!