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律儀と言うかなんというか、私に言われたとおりしっかりと平くんの周りの人たちが出ている。まさか私まで出て来るとは思わなかったけれど。
ここまで読んでみて、とても読みづらい文章のはずなのに何故かスラスラと読めていることには単純に驚いている。頻発する「ちなみに~」や「心の中で~と思った」等の言い回しはさすがに指摘してあげたほうがいいのだろうけれど、もしかしたら平くんには物語を作る才能があるのかもしれない。
加えて驚いたのは、第一章のあとに間を飛ばして第六章を書き上げる度胸だ。常識にとらわれずに書けるところから書いていくのは、もしかしたら理に適った方法なのかもしれない。
手渡された小説は、あと一章ある。
タイトルは「第十章 戦いの終わり」
果たしてヤミヲカルモノはダークモンスターを倒すことができたのか、期待しながら私は第十章を読み始めた。
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