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「何が起きるのでしょうか?」
「メルクがこの国を侵略します」
「断言なさるか?」
「はい、王子様たちはそれを止めようとしています」
「できるのでしょうか?」
「しないといけないと思います」国の中は、もうメルクの物がうごめいています、前の領主エードもそのひとりでしたから。
「ああ、遠い親戚とはいえ、そんな事に手を貸しているとは」
「ですから王子はあなたに頼んだはずです、親戚たち、貴族たちを一つにしなければと」
「不詳、私も、王家の一員として、王子たちの手助けをするようにお約束いたしました」
「ええ、貴方が頑張れば、この領地はあなたが子々孫々と受け継げるのです、がんばってくださいね、私達クリバヤシグループはしっかり後押しさせていただきますので」
「それはありがたい」
「では今後についてお話いたします」
領地に流れて来る人に対し、メルクから流れて来る物、人はここから西に入れないように、領地の外側の強化を頼んだ。
特に外側に位置する小さな村は、もう何か起きているかもしれないから、特に教会は目を光らせてほしい。
「内通者はまだいるでしょうからね」
「でも、教会は、国の機関です、何故、そのようなことをしでかしたのでしょう?」
お金、宝石をちらつかせば、人間なんて、いい方に動きます。
ああ、そうですね。
それに、エルージュもマッシュもやる気のない領主たちだったので手玉に取れると簡単に思っていたはずです。
そういう事ですか。
「ですので、お二方、責任は重大です、寝首を掻っ切られないように、十分注意なさってくださいね」
ひっ、はい。
そうね。
お二人にはくれぐれも領地の事を守ってほしいと頼み外へ出ました。
一歩外へ出てびくっ!
ずらりと並ぶシスター、ブラザー、グットマン達。何事!
「ルシアン様、ぜひ、カリーを食べさせてください!」
ザン‼という音が聞こえてきそうなくらい綺麗なお辞儀をされた。
「いやー、場所も材料も」
そこはセシルとは話がついているという、足りないものはこちらで調達するので、お願いしますというのだ。
すると背中から肩にやわらかい手が。
「隣の領地にわざわざ行かれるとたまったもんじゃないのよねー」とチェリー様。
「カリーの日、あれは人をダメにする日ですね」シード様にぜひお願いしますと言われた。
後ろの二人は、断らないで頼まれてほしい、そしてこの町でもカリーの日を作ってほしいと…… ハァ、頼まれました。
ハー。しかたがない、やりますか!
ウオーとものすごい歓声でした。
戻ると、お城の入り口に立っているセシル。
「もう、嫌な子ね」
「だって、あれから一度も食べてないんですもの、子供たちには頼んで買ってきてもらってたわ、でもカレーライス、あれは忘れられないもの」
「よし、じゃあレシピ全開で行きますか、しっかり覚えてね」
「ありがとう、ミク大好き!」
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