第二章 黒髪の王子と金髪の王子 

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第二章 黒髪の王子と金髪の王子 

 歩いていた道に突如空いた穴に落ちたルシアンこと栗林未来(くりばやしみく)。言葉のわからない世界でその世界にある教会のアリア様に助けていただき、エルージュという町で異世界の知恵を働かせ、商売を始めた。 スープ屋は二年もたつとその名はあちこちへと広がっていった。 出会いとは数奇なもので、盗みに入った屋敷はその国の第二皇子、リュッシュ・アー・エルーベジュー、の屋敷だった。通称エル様になつかれ、求婚を迫られていた。 見た目、子供に戻ってしまった未来、五年たち、何とか向こうの世界にいたころの年齢に近くはなったものの、この世界ではやっと十七歳、でも心の中では、二十五歳になった自分がいる訳で、それに葛藤するのだった。
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